上記の画像は、現在当院で使用している「てい鍼」です。
中段右側で、先端が玉状の鍼の隣にある10本の鍼は「鋼(はがね)」で作られた「てい鍼」で、その内の先端が釘状に見える右4本は「陰陽(つがい)てい鍼®」というメインで使用する「てい鍼」です。チクチク刺激・あてる・さする、かざす(皮膚にあてずに近づけるエアー刺激)などの方法で施術します。
中央左側4本の先端が玉状になっている太い鍼は「圓鍼(えんしん)」という刺さない鍼で、押して圧を加えたり、身体に沿って擦る方法で施術いたします。
竹竿の形に似た鍼は「竹痧(ちくさ)てい鍼」という鍼で、さする(なでる)刺激や刺さないけど鍼の先端を見ると恐ろしく怖く、震えてゾッとする先端恐怖症の方に対して、陰陽てい鍼®の変わりに点の刺激で使用します。
これらのてい鍼は、施術方法や施術部位、症状に応じて、最適な材質や形状のてい鍼を選んで、施術していきます。
下段の鍼は(木槌)と併用する「打鍼術」という方法で使用する「てい鍼」で、必要に応じて使用しておりましたが、2018年11月に日本伝統鍼灸学会で「打鍼術」の講演を受講してから陰陽てい鍼®と共に多用しております。打鍼は擦過鍼と併用して施術の仕上げに使用することが多いです。
打鍼用の鍼の材質は、鋼(はがね)・銀・銅・アルミ・チタンなどがあり、体質や症状により使い分けます。
最近、メインで使用しているのは一番右側の鋼(はがね)製の打鍼で、接触刺激したり(場合によっては皮膚にあてずに近づけるエアー刺激)、槌を使用して振動刺激を加えて施術していきます。
当院の打鍼術は、患者さん一人ひとりの体質に応じてコンコンと心地よい振動刺激で心身をリラックスさせたり、筋肉や皮膚の緊張を緩めたり、骨格や骨盤などを調整して猫背など姿勢維持改善を目的に行います。カイロ整体の要素(エッセンス)を取り入れた鍼灸施術です。
「てい鍼」という「刺さない鍼」による施術のメリットは、鍼施術を経験されたことがない方・先端恐怖症など怖がり方・痛がりの方・血液をサラサラにする抗血液凝固剤を服用されている方に対応、衛生管理に配慮されている点です。
てい鍼は鍼を「(皮膚に)あてる」、「(皮膚表面に)おく」、「(皮膚に近づけて)かざす」、「(皮膚表面を)さする」、「(金槌や木槌、指先を使って、てい鍼の頭を)たたく」といった方法で施術をします。
「電気灸(温熱器灸)」という「火を使わないお灸」による施術のメリットは、お灸施術を経験されたことがない方、火を見ると震えあがり怖いと感じる方・敏感で熱がりの方、艾(モグサ)に火をつけたときの煙や独特の香りが苦手な方に配慮されている点です。
モグサに火をつける変わりに電気の熱を利用したお灸で、網かごに入れたモグサの上からツボに電気温灸器を当ててモグサを温めて施術します。
平成27年3月に開催されました
(公社)日本鍼灸師会 近畿ブロック青年委員会 研修会で
(一社)和歌山県鍼灸師会 代表理事・会長
(一社)日本はり医学会 代表理事・会長
中宮院 院長 中野 正得先生の講義を受けてから取り入れております。
当院では一般的な鍼灸施術はもちろん、
今までに鍼灸は知っているけど受けたことがない方、鍼灸は恐い・怖そうだけど
施術を受けて健康な身体になりたい方に安心して施術を受けていただけるよう
できる限り優しく心地良く感じられるような鍼灸施術にも力を入れております!
当院とご縁があった患者さんに鍼灸(はり・きゅう)の素晴らしさを伝え、
施術を通して「からだ」だけでなく「こころ」も健康になっていただきたいです!
今までの「鍼灸(はり・きゅう)」に対するイメージを変えていただけると思います!
本格的な鍼灸施術をするときは、
株式会社サン・メディカル製の遠赤外線機器であるサンビーマーとサンマット(ベッドの下に敷いている遠赤外線マット)を鍼灸施術と併用しております。
他にも物理療法機器がありますので、健康にご興味とご縁ある方はご来院ください。
刺さないはり施術の一例
「宇宙てい鍼」という一番長いてい鍼を冷えや体質改善のアプローチを目的に経絡というツボの道に貼っております。
鍼の棒部分を利用してさする刺激や皮膚に当てずにかざしてアプローチしたりもします。
鍼(はり)を身体表面の一定部位に刺入する際に使用する鍼は、国産のディスポ鍼(使い捨ての鍼)を使用いたします。
刺さないはり施術の一例
「陰陽(つがい)てい鍼®」というメインで使用する鍼です。
左画像は身体の調整と痛みと筋緊張の軽減を目的にツボ2箇所をてい鍼で接触刺激している風景で、服を着たまま施術が可能、衛生面に配慮されているのが利点です。
艾(もぐさ)に火をつけて温めて行うお灸用のもぐさは、国産の物を使用いたします。基本は痕が残らない温灸(棒灸)を使用いたします。これによって温熱的刺激を身体表面の一定部位に与えていきます
女性の患者さんには、(必要に応じて)施術着を準備しております。
※普段から着慣れたリラックスできる服やズボンをご持参いただいても良いです。
男性の患者さんも施術着が必要でしたら準備いたしますので、気軽にお声がけください。
施術着は、上着は前面・両肩口・腰より膝下部分がファスナー、後面がマジックテープとなっております。
下着(短パン)は、大腿部外側がマジックテープとなっております。
着替え用の更衣室を完備しており、そちらで下着類の上から着用いたします。
施術着を用意しているのは、リラックスして施術を受けていただけるようにするのと私服を汚れないようにするための配慮で、院長の母校である関西医療大学附属鍼灸施術所では施術着が完備、できる限り大学附属鍼灸施術所と同じ雰囲気で鍼灸施術を受けていただきたいからです。
施術前の手洗いは、
自動水栓の洗面台を使用しております。
洗剤とアルコール消毒液もセンサー感知機能付きのものを使用して、安心いただけるように取り組んでおります。